強い経営を支える、会計の力。

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こんにちは、
中村ゆずる(@yuzuru098)です。

起業を考えた時、会計というのは後回しにしてしまう要素のような気がします。
というのも、「会計は税理士に丸投げで大丈夫」とか「事務員を雇って任せよう」などと考えてしまうことが原因なんじゃないかと思います。

実際前職で『会社設立センター』の担当として数々の相談を受けてきましたが、会計に関心を持ち、しっかりとした経営計画を立てられていた相談者はあまりいませんでした。

そこで、

しかし、経営とは何か?経営者の仕事とは?そんなことを考えてみると、会計というのは経営にとってとても大切な位置付けにある。そう思えてきました。

  • 経営全体から考える経営の役割
  • そもそも会計とは?
  • 経営者に必要な会計思考

という3点を考えてみたいと思います。

経営全体から考える会計の役割

会社組織は大きく4つの機能に分けられる

日本を代表するマーケターである森岡毅さんは「会社組織の機能は4つしかない。それはマーケティング・ファイナンス・生産マネジメント・組織マネジメントである。」と言っています。

簡単に言うと、商品開発・お金の管理や計算・商品サービスの販売や提供・チーム作りの4つと言い換えることもできるのではないかと思います。

経営者の仕事とは組織の機能をつなぐこと

経営者の仕事とは、先ほどの4つの機能(マーケティング・ファイナンス・生産マネジメント・組織マネジメント)を一つの目的に向かってつなぎ、相乗効果を発揮させること。だと考えています。

中にはマーケティングに長けた経営者が先頭に立って商品開発を行い、トップダウンのイケイケで進めていく企業や、営業力に長けた経営者がガンガン受注を決めていく企業ももちろんあります。

しかし、だからと言って全体像を見極めることをやらなくてもいい理由にはならないでしょう。

ちなみに、一見そう見える企業でも実は経営者が裏ではしっかりと全体を把握していたり、優秀なNo.2がいることがほとんどで、経営”者”というよりは経営”陣”として経営することで、経営者の仕事をも分業しています。

財務はその中の一つ

財務(ファイナンス)は森岡さんの言う4つの機能の1つで重要な役割です。

”ファイナンス機能”とは何か?これは組織を動かすための血液とも言うべき、”お金”を管理するための一切の働きのことです。お金が枯渇すると、企業は活動を停止し、倒産します。「マーケティングシステム」によって獲得された売り上げから、組織を機能させるためのさまざまな経費を管理し、財務状況を改善する施策企業のさらなる成長に繋げる方策を考えています。企画ファイナンス部門や財務経理部門などが担っている働きです。

森岡 毅 著『マーケティングは組織改革である』より

ここにもあるように、お金とは会社組織にとって”血液”とも言うべき大切な存在です。

そのお金の計算や管理を行うのが『会計』という役割です。

そもそも会計とは?

経営と切っても切り離せない”お金”
その計算や管理を行うことが会計の役割です。

未来のお金の収支計画、現在のお金の記録、過去のお金の記録の分析
未来・現在・過去の全てにおいて企業活動を金額として表し、記録し、分析します。

会計は大きく分けて2つある

会計は大きく分けて2つ社外への報告のために使われる『制度会計』と社内で経営判断に活用される『管理会計』があります。

制度会計

制度会計とは、会社法や税法、金融商品取引法など法律に基づいて行う義務のある会計で、財務会計・税務会計・金融取引法会計などがあります。

前述したようにこの会計は義務です。しかし、中小企業や個人事業に関して言えば身近なのは税務会計のみでしょう。(財務会計や金融取引法会計は会社法上の大企業や公開会社など一定の企業のみ対象)

これらの制度会計は公認会計士や税理士が行うことが多く、経営者はこの分野の会計について詳しく知らないことがほとんどなのではないでしょうか。
しかし、ただでさえ複雑な法制度に毎年の改正が加わると、一般の経営者では理解することは困難です。大筋の説明は受けるべきだとは思いますが、ここは専門家に任せた方がいいところではないでしょうか。

管理会計

管理会計とは、社内で経営判断に活用される会計で、法律による規制がなく会社独自に制度設計し運用する会計になります。
例えば、

  • 原価管理
  • 部門別経理
  • 予実管理
  • キャッシュフロー分析
  • 損益分岐点分析

などがあります。

要するに、売り上げを上げているのはどこか、どの商品か。どの商品にどのくらいの原価がかけられているのか。目標と実績はどうなっているのか。お金の流れは正常か。利益を出せる体質になっているのか。など外部に報告する必要はないけれど、内部資料として経営判断に役立つ数字を管理しているのが管理会計です。

経営者に必要な会計思考

経営全体から会計の役割を考え、そもそもの会計の役割を考えた上で、経営者に必要なこととはなんでしょうか。

それは、会社としてやらなければならない義務としての会計作業ではなく、管理会計をベースとした経営判断に役立つ数字を実際に経営に活かすための会計思考ではないでしょうか。

会計思考とは

会計思考とは、物事を数字で見る力。あらゆる数字を適切に比較する力。のこと。

会計はもともといろいろな単位で行われる取引をお金という一つの単位に変換して記録管理される手法です。単位を金額に合わせ、適切に比較する。会計思考にはそんな力があります。

さらに、会計思考を応用すれば、本来会計では処理されない数字であっても、適切に比較検証をすることができるでしょうし、目標に対する進捗確認にも活用することができます。会社機能の4つの機能の他の機能への応用も可能です。

目標を達成するための会計。現場を動かす会計。

中小企業や個人事業者がおろそかにしがちな会計には、経営を強くする秘密がまだまだ隠されているのかもしれません。

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